【第77号】ものの哀れ
こんにちは。
怒りを鎮める方法について、6秒間数えてみるアンガーコントロールが有名ですが、もっと根本的に怒りを中和し打ち消すやり方を紹介したいと思います。
平安時代の源氏物語に代表される文学的価値観に「ものの哀れ」という言葉があります。仏教思想に根付いた無常的な哀愁とか表現されます。
怒りそれ自体は三毒(貪瞋痴)に数えられるほど、本能的・原始的で強固な感情です。それを簡単に消し去ろうとか、悟りを開かない限りムリゲーです。
日本古来の文化的・美的理念、ものの哀れを見習って、怒りそうになったら、相手の立場や事情、心境を少し想像して、可愛そうな人だなと思ってみる、すると怒りにあまり囚われず一歩引いて事に対応できると思います。
【まとめ】
▶怒りを打つ消すなら、ものの哀れや慈悲心を育てる
▶怒る前に、可愛そうだな・気の毒だな・哀れだなと思ってみる(怒りに囚われない、多少上から目線で可愛そうでも、怒りで平常心を失うより、はるかにマシだと思います)
ではまた!